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まとめと感想

私の経験談をまとめてみましたが,これから「社会人ドクター」を目指す方に少しでもお役に立てれば幸いです.

2006年度の文部科学省の学校基本調査によれば,全国の大学院の社会人入学者は,修士課程が8,161人,博士課程が5,257人と増加傾向にあるようです.
体験談にある通り,敷居が高いことは確かですが,やる気のある方であれば,苦難を乗り越えて,勉強する楽しさを改めて実感できると思います.


【 素朴な感想 】

私の勤務先は,何年も前から,研究所に所属している人を対象に,「在職ドクター制度」を適用しています.しかし,枠が数年単位で一人しかありませんので,当然のことながら,希望者の数が多く,代表として選ばれるだけでも至難の業でした.

ところが,私の所属している部署は,そもそも,そのような制度がなく,過去に前例がありませんでした.とても困りましたが,私は,制度に関係なく,博士課程に挑戦しました.とりあえず,上司への説得は後回しです.前例がないことに対して,保守的な組織ほど慎重になりますが,失敗した時のリスクも想定し,建設的な議論を重ねた結果,入学が認められました.

在籍期間は3年間という約束で,しかも,学位取得後10年以内に自己都合退職した場合には,学費を返還するという「縛りのような」誓約書にもサインしました.さらに,博士号を取得できずに退学した場合にも学費の返還をするという,とてつもなく厳しい条件でした.

3年を過ぎた段階で結果が出ず,諦めるかどうかを役員を交えて協議し,私は頭を下げて継続をお願いし,あと1年だけという約束で在学延長することになりました.ところが,指導教官の厳しい指導もあり,4年経過してもまだ取得できませんでした.かなり落ち込みました.再び協議しましたが,恥を忍んで,もう1年お願いしました.上司たちは猛反対でしたが,指導教官の強い後押しにより,再々延長が決定したのです.

結果として,5年もかかって博士号を取得できたわけですが,前例のないところからスタートし,後に続く者のために,制度化への道をつくり,一度や二度の失敗だけで全てが終わらないように在学延長という手段を構築し,まさに前人未踏の大きな挑戦となりました.

私と同じ境遇の方は少なくないと思いますが,職場や年齢に関係なく,真剣に「社会人ドクター」として勉強(研究)する熱意さえあれば,いつか,周りも協力してくれると思います.最後まで諦めずに頑張ってください.

Please feel free to e-mail me.
doctor_kaga[at]yahoo[dot]co[dot]jp

 

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