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なんだか凄そうな言葉ですが,「免許皆伝」のもつ意味はとても大きいです.
簡単には教授されない巧みの世界に通じるのではないかと思うのですが,だからこそ,指導教官が博士号を与える際には,この言葉を意識するのではないかと感じています.
【 免許皆伝! 】
指導教官からしてみれば,博士号を与えるということは,暖簾分け(免許皆伝)に値する重大な事柄ですから,簡単にはYesと言えないはずです.大学によっては,いい加減な(やや甘い)指導教官であれば,少々のことは目をつぶってくれるかもしれません.しかし,そうではない指導教官が多数いることもまた事実です.
私の場合は,まさに,その厳しい(冷酷な?)洗礼を受けました.
研究内容が「薄い」と判断され,後輩の学生を下に付けて,もう1年,追加研究を行うことになってしまったのです.
指導教官からは,
「俺は,絶対に認めない!」
「某大学のように,たいした能力もない人間に学位を与えるようなことは許さない」
「学位授与は免許皆伝だ」
など,厳しいことを言われました.
今思えば,良い経験だったと思いますが,当時は,本当に辛かったです.正直なところ,かなり凹みました.しかし,それが博士課程に在籍し,最後の「博士論文」を執筆するための試練だったと思います.
精神的にも強くなければやっていけない世界ですから,翌年度は,2人の後輩の指導も含めて,とにかく頑張りました.結果的には,後輩の卒業研究も,博士論文に融合できました.最後まで諦めずに努力し続けた結果だと思います.そして,ようやく指導教官から「博士論文着手のGoサイン」がもらえたのです.
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