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まずは初期バージョンを書く

博士課程に進学してから5回目の春を迎えた頃,ようやく指導教官と博士論文の打合せをすることが可能となりました.
ここまでは,局所的な枝葉の研究を行い,それなりの実績を残してきましたが,ようやく,それらをまとめる段階に入ります.


【 作家を目指せ? 】

博士論文を執筆するにあたり,大切な作業として,シナリオ作成があります.
コンセプト,研究の運び方,実際のアプローチなどが特に重要になると思います.

これまでに行ってきた枝葉の研究は,局所的に散在する問題点の解決に近いものといえます.局所的に散在してしまうと,個々がバラバラで,1つの概念(コンセプト)としてまとまりにくいです.社会に対する有益性や貢献度等,また,学術や工学といった観点から,バラバラな研究内容ではよくありませんので,博士論文を執筆する前に,時間をかけてシナリオを吟味する必要があります.(私の場合,半年くらい検討しました)

もうひとつ大切なことは,技術論も必要ということです.
特に,理工系の博士論文であれば,想像(空想)だけの力説(小説)は全く歓迎されません.根拠のない推論というのは,原著論文として受け入れられませんが,博士論文でも当然,受け入れられません.技術論の中身は,分野によっても異なりますが,枝葉の研究の中から原著論文として採択された内容を取り入れることが自然かと思います.なぜなら,その技術(あるいは一部)が学会で認められたことを証明できるからです.

残念ながら,私の場合には,技術1本で勝負できるだけのネタ(研究テーマ)がありませんでした.そこで,「システム作り(システム提案)」をネタとして博士論文をまとめていくことになったのです.ただし,技術が全くないのもまずいということで,枝葉の研究を組み合わせたり,新たな実験を追加するなどして,それなりの技術論についても触れておきました.

以上のような手順で,仮提出用の博士論文を作り上げていきます.
 

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