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学会発表でアピール!

研究を続けることによって,何らかの結果(成果)が得られると思います.
その成果を学会(学術大会)の場にて発表することを「学会発表」と言います.
博士号を取得するためには欠かせないイベントのひとつであり,交流の場でもあります.


【 どうすればエントリできる? 】

まずは,学会に所属することから始めましょう.国内外には数多くの学会が存在しています.会員数が世界中に何万人もいるようなマンモス学会もあれば,国内にある僅か数十人程度の小規模な学会もあります.

多くの学会は,単独あるいは合同での学術大会を年に数回開催しており,学会員や非学会員が集まって,研究テーマごとに情報交換を行ったり,夜に懇親会(立食形式が多いです)を行っています.

基本的には,学会ごとに特色や目的がありますので,それに見合った研究テーマを発表することになりますが,まずは,エントリーするための準備が必要となります.それが,Abstract(あぶすとらくと=研究概要,要旨,抄録)です.

私が発表した学会では,Abstractに必要な文字数は,日本語で400~1000字程度,英語で1000~2000Words程度でした.この文字数というのは,学会によって異なりますので,応募の際に,その都度,調整する必要があります.

応募の締め切りについては,メジャーな学会では,学術大会が開催される半年前には演題の受付を終了し,Abstractの審査を行います.半年とは随分先のように思えますが,学会発表というのは準備が大変ですから,仕方ありません.


【 発表形式はいろいろある! 】

学会発表は,OHP(最近はあまり見かけなくなりました),スライド(これもレアになりつつあります),パソコンのパワーポイント(直前まで修正が出切るのがメリットです)などを使って行う口頭発表と,大きなポスター1枚にまとめて展示するポスター発表があります.

最近では,学会が用意したパソコンにあらかじめプレゼン資料を入れておく発表もあります.閲覧者がパソコンを操作して見ることができます.いずれの発表形式でも,発表可能な枠がありますので,事前に審査を行い,発表する価値があるかどうかを学会事務局が吟味します.

採択率は学会によって異なりますが,ポスター発表より口頭発表の方が,採択率が低いようです(口頭発表で落選した人に対して,ポスター発表へ切り替えてもらうこともあります).

マイナーな学会であれば,応募数が少ないこともあり,余程ひどい内容でない限りは採択される率が高いです(質の低下を招きやすい).一方,海外で行われるメジャーな国際会議などでは,採択率が10%(!)を切るところもあります.つまり,採択されれば,それだけ価値のある研究と評価されたわけですから,研究実績としては大きいです.


【 英語ができないとツライ!? 】

口頭発表やセッション形式のポスター発表(発表者がポスターの前に立って説明するような形式)の場合,発表終了時に質疑応答の時間が設けられます.日本で開催されれば,原則として日本語ですが(国際会議では英語の時もあります),海外で開催されれば,当然のことながら英語が基本となります.

あらかじめ原稿を用意して発表に備えていても,発表後の質疑応答になると英語がほとんど話せなくなる日本人は多いと思います.私も海外での国際会議で数回発表していますが,質疑応答は本当に苦手(というより嫌い)でした.大体の質問の意味は(頭の中では)分かっていても,正確に答えられない(英語で話せない)ことがあり,異常なプレッシャーの中,汗だくで必死にもがいていました.

その反省も込めてアドバイスをさせていただきますと,社会人ドクターとはいえ,博士課程に籍を置くのであれば,日頃から「英語に慣れておく」ことが大切です.海外の学術論文は英語が基本ですから,それを読む力は必要ですが,聞くこと,話すことも怠らないように気をつけましょう.
 

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