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研究活動を行うにあたり,自分を助けてくれる存在が必要です.
研究そのものに関係していなくても,大学内の事務的なことや指導教官を含めた先生方への伝達処理など,世話になる仲間は多くいます.
【 博士課程としての立場は何か? 】
研究活動は,指導教官の下で行ないますが,基本的には,その指導教官の研究室のメンバーのひとりとして活動することになります.研究室には,大学の学部4年生,大学院の修士課程,博士課程の学生が所属しています.他に,秘書や助手がいることもあります.大きな家族みたいなものです.
社会人ドクターは博士課程の学生になりますので,立場上は学部生や修士課程の学生の上に位置付けられます.このため,研究活動を行うにあたり,彼らに部分的な研究を手伝ってもらうことがあります.もちろん,何でもかんでも押し付けるのではなく,彼らのレベルに応じたサブ研究を提案する必要があります.
自分ひとりだけでは研究を遂行することが難しいと思いますので,研究室の仲間と協力することが大切です.それは,技術的に難しいのではなく,時間的にひとりでは厳しいからです.研究室の人数や指導教官の考え方次第ではありますが,数名の学生を自分の下につけて研究を行うことによって,マネジメント能力を身に付けさせるという狙いもあるようです.会社で言うところの「プロジェクトマネージャー」のような存在です.
ただし,これは簡単なことではありません.
個々の学生の性格や学力はバラバラですから,それぞれに応じた采配が必要になります.さらに,研究のアウトプット(成果)が今ひとつな場合には,自らが実験をやり直すこともあります(私もその経験があります).適切に指導して,フォローして,連帯感を持って研究を行うことが博士課程の学生としての務めです.
【 社会人ドクターとしての立場は何か? 】
社会人ドクターの場合,年齢が少し離れていたり,社会人としての価値観あるいは固定観念が邪魔をしたりと,一般の博士課程の学生とは異なる立場かもしれませんが,貴重な体験を得ることができます.
また,研究室と言えば,イベントの嵐です.
新4年生が加われば歓迎会,他にも忘年会や新年会などの飲み会,さらには夏休みを利用しての夏合宿など,日常的にイベントが開催されています.研究室の名簿に自分の名前が載ると,必然的に社会人ドクターにも声が掛かります.
実際には,声を掛けられても,日程的に参加が難しい場合がほとんどだと思いますが,何度か,顔を出しておくと,研究活動を共にしない研究室の他の学生とも親睦を深めることができますし,純粋な学生から社会人に対する質問などを受ける機会を与えることもできます.
人生の先輩として多少なりのアドバイスをすることができれば,後輩である学生たちにとっても得られるものがありますから,お互いに,交流を深めていくことが大切だと思います.積極的に参加するといいでしょう.
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