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博士課程では「授業」や「試験」がありません.
入学試験もそうでしたが,不思議なことに,入ってからも自由なのです.
【 定期試験はないの? 】
修士課程までは,決められた時間に決められた科目の授業があり,期末には試験があって,その結果で単位の取得可否が決まります.このため,授業に参加し,レポートを提出し,試験を受けるというパターンが一般的です.場合によっては追試,再レポートなどがあります.
ところが,博士課程は,研究活動のみです.たったこれだけです.
どのように時間をやりくりしようが,それは学生の自由です.単位に関係なく,興味本位で授業に参加することも可能ですが,試験を受ける必要はありません.あらゆる面において,自由が与えられています.
唯一の試験と言えば,博士号取得が目前に迫った段階での最終学力試験があります.これは大学によって内容が異なりますので,一概には言えませんが,英語の試験や研究に関する口頭試問などがあるようです(形だけの場合も多い).
普通の授業や試験はありませんが,年度末には成績書が発行されます.その中で,科目として挙がっているのが「研究(正式名称はもっと長い)」です.唯一の単位となっていますが,試験がありませんので,不合格にはなりません.とても味気ない成績書を毎年眺めることになります.
でも,この「研究」のためだけに毎年,多額の学費を支払うわけです.
ですから,自由に甘えるのではなく,自発的に行動をおこし,研究することが大切になります.
【 博士課程の修了とは? 】
博士課程を修了するためには,この「研究」の単位を取得し,なおかつ,博士号取得の条件(博士論文の提出など)を満たす必要があります.
もし,単位のみ取得し,博士論文を執筆できないまま6年を経過しますと,自動的に,「単位取得満期退学」という形で大学院を去ることになります.この場合は,博士号を取得したことになりません.単位を取得した形での退学扱いとなります.
つまり,授業はないものの,研究活動で優れた実績を残し,最後に総仕上げの博士論文を執筆することによって,ようやく修了ということになります.
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