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試験に勝つには?

出願資格を満たし,勤務先の了承も得て,いよいよ入学試験となります.
試験という言葉から重苦しいモノを想像してしまいがちですが,社会人ドクターに対する試験というのは,実のところ非常にシンプルです.


【 大学院レベルの教養は要らない? 】

まず,学力試験についてですが,一部の大学院では実施しているかもしれませんが,少なくとも私が知る限りにおいては,ありません.

社会人に対して,大学院レベルの詳細な試験,例えば,物理や化学や数学や英語などを出題されたら,多くの人が簡単には合格しないと思います.ですから,基本的には,応募者を絞り込むような試験を実施することはありません.また,応募総数も大学受験のような倍率ではありませんので,向学意欲の有無を調べることを目的に試験内容が構成されています.

では,どのような試験なのでしょうか?

小論文と口頭試問(面接)が代表的な試験内容です.学力試験とは無縁ですが,この2つの試験を通して,本人の学力や向学意欲などを判断できるということでしょう.


【 とにかく書く! 】

小論文は,指定された題目に対して,制限時間内に制限文字数以内で文章をまとめあげる試験です.もちろん,パソコン入力ではなく,自分で鉛筆を使って書くことになります.

私に与えられたテーマは,『企業における研究と大学における研究の相違について』.社会人ドクターの姿勢と本音を聞かれているようで,意外と悩んで書いた気がします.どのようにまとめるかは本人次第ですが,個人の意見を問う問題ですから,正解が何かを考えるのではなく,自分自身の素直な意見を表現することが大切かと思います.

ただし,書いた内容が論理的におかしい場合には,マイナス材料になるかもしれません.例えば,書いている内容に矛盾が生じているような場合です.また,小論文の内容は,そのまま次の口頭試問(面接)の場において,話題として提供されることがありますので,書いた内容をしっかりと把握しておく必要があります.書いた内容を忘れてしまうことは避けましょう.


【 熱く語る! 】

口頭試問(面接)は,あらかじめ提出された書類と当日の小論文を基に,あれこれと聞かれます.

特に,
「何故,博士課程で研究したいのか?(どうして勤務先では駄目なのか?)」
「何をやりたいのか?(研究計画)」
の2点については必ず聞かれます.

これらの問いに対する回答が曖昧になったりすると,印象が悪いばかりか,試験に落ちる可能性もあります(実際に落ちた人もみました).

目的意識を持って,自分が進むべき道を明確にし,どういう研究をしたいのかについて,しっかりとビジョンを示すことが大切です.研究計画を立てておかないと,入学後に何をしたら良いのか悩んでしまいます.つまり,無駄に時間を過ごしてしまうことになり,結局,困るのは本人なのです.
 

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